変革期

私が本格的にテキスタイルの仕事を始めてからすでに36年が過ぎた。
36年といえば一世代である。
振り返ってみると、最初のころは単に生地のスワッチを並べて、いかがでしょうかという感じの商売だった。
その後、これでは得意先も判断のしようがないではないかということで、私は、次のシーズン用のカラーサンプルを独自に、ベーシック、カジュアル、トレンドと三通りぐらいに分けて作成した。
当時はまだ製品洗いが十分普及していなかったので、サンプル生地で筒縫いした洗い見本を作成して得意先に提案した。
今で考えればごく当たり前のことなのだが、その当時では非常に斬新なプレゼンテーションだった。
それが私のテキスタイルの商売への入り口だった。
それから新しい生地で独自のデザインによる製品サンプルを作成し、より具体的に判断しやすいプレゼンテーションをしていった。
それでも、それから40年近くたてば、ほとんどの状況は大きく様変わりした。
その過渡期では、それまでのやり方や価値観がどうしても捨てられず次のステップになかなか移行できない。                                                              いくらかの人たちが新しい流れを作ろうと画策するけれど、なかなかそれは強い流れに進展していかない。
今ではそれを取り巻くIT関係の環境が大きく変わって商品そのものより流通、販売のありようが大きく変わってしまった。
ここでまた改めてそれまでにない悩みが出現してくることになる。
次にやるべきことは一体何なのか・・・。
これまでのやり方をしっかり見直して改めて力をそこに投入しようと考える人。
いやこのままのやり方では取り残されてしまうだろうから何とか新しい何かを考え出さなければならないと悩む人。
それぞれに決して間違いではないと思う。
間違いではないところが悩ましいところで、5年10年先を明確に見渡すことはできない。
もしかすると価値観どころか仕組みそのものが根底から大きく変わってしまうかもしれない。
それでも我々は次世代に仕事を引き継いでいかなければならないということである。
30年40年の時間は確かにそれまでの流れを良くも悪くも大きく変えてしまう。
そうであるならば、今はまだよく見えないその流れに沿っていくことを考えるべきであろう。
そこに、われわれ流がどれだけ表現できるかというところだ。
大変といえば大変だがごく自然の流れだともいえる。
頑張っていればどうにかなってきた時代から、むやみやたらに頑張ってもどうにもならない時代になってきた。
そんな環境は、あれこれ考え悩んで次の流れを創り出すことに興味と意義を感じる若者が集まれば、むしろ反対に本当に楽しくなりそうである。
インブルースタッフブログに、スタッフ募集という記事が掲載されているが、船は確かに乗り込むものだが今やそれでは船は動かず、そこに乗り込む若者が自ら船そのものを動かす気概が必要になる。
覚悟さえすればこれからの時代はそれなりに面白く楽しめるのではないだろうか。
インブルー船をこれから動かせるのは新しいスタッフだろう・・・・🎶。
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