人が逝く

ある日、人が逝ってしまう。
とても悲しいことであり、驚くことであり、心が痛むことである。
そのときが来たらどうしよう。
その先はどうなるどうすればいい。
残される人たちには不安ばかりが残る。
それでも、その人はとても安らかで、美しく、これほど穏やかな顔は見たことがないというほど幸せに満ちた顔をしていた。
死ぬことの恐怖は微塵にも感じさせない。
緩やかに静かに消えるように息することを止めて逝った。
九十九歳の生きざまは、一言で語れるような簡単なものではないが、その一つ一つが意味を持ち輝いていたのだと語りかけてくる。
たくさんの人の前に出ることなど想像だにせず、己の日々の世界の中で十二分に活躍してきたのだ。
人にはそれぞれの世界がある。
周りから見ればたわもない世界の中に、外からは見えない数え切れないほどの引き出しをもっていたのだろう。
これほど幸せな顔を見せられるともう何も言えない。
お母さん!                                                               あなたの素晴らしい九十九年を快く見送ります・・・・。
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