デニトラ!?

35年ぐらいまえ、ムラ糸デニムを初めて作ったとき、古いリーバイスのジーンズを眺めながらこの古いムラ感がいいねと言い合っていたにもかかわらず、こんなにデニムにムラがあってはA反ではなくC反ではないかと叱られた。
いいね、という感覚と商品として認めるかどうかには微妙な違いが常にある。
今でいうヴィンテージデニムである耳付きデニムを作ったときも、裁断や縫製が面倒くさいことを考えるとレギュラーデニムで生産すると10倍は生産できる、ヴィンテージデニムジーンズがレギュラーデニムジーンズの10倍の価格で売れますかと断られた。
その後、横糸にポリエステルの糸を使ったデニムを軽くて柔らかくて洗濯しても乾きやすいということで開発したときも、デニムは綿100%でなければだめだと言われた。
他の分野から入ってきたストレッチ素材がどんどん普及してくると、そのうち女性用はストレッチでなくてはだめだと言われるようになった。
その昔、ストレッチデニムはデニムではないとまで言われていた。
そしてまた色落ちのしにくいデニム(ever-blue denim ナッシュの登録商標)を開発したときも、ちょうどヴィンテージジーンズのダメージ加工が大勢を占めるようになっていたために、色の落としにくいデニムは困るんだと全く受け入れられなかった。
新しいことをやるにはそのタイミングが重要であることは十分理解している。                              しかしながら革新的であったはずのジーンズ業界があまりにも保守的になっていることに驚かざるを得なかった。
車がガソリンを使わなくなりそうな現代においても、ポリエステル100%のデニムなどデニム業界ではまだまだ受け入れられないだろう。
インブルーが倉敷に進出したときに本格的に作り始めた新しいスタイルの「デニトラ」(デニム・トラウザー)パンツ。
従来のジーパン感覚ではなく、かといって紳士スラックスの感覚でもない。                                  カジュアル性を持ちながらもオシャレに着こなすことができる。                                     ゴルフに着用しても格好いい。
発売して6年ほどになるが次第にインブルーのオリジナルパンツとして認識されつつある。
新しいことはなかなか認められにくいが時代の流れを捉えていれば時間がいくらかかかったとしても必ず認められるときがくる。
ただし積極的にアピールしていかなければならない。
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