デニムの未来

さまざまな経過を辿ってきたデニムの世界。
デニムイコールジーンズという関連性のなかで、素材と製品の相互作用で成長してきた世界。
木材と家屋というバランスに似ている。
昔の日本では家屋イコール木材という関連性で林業は成長してきた。
その後、一次産業から二次産業へ。
そして今、三次産業から四次産業へと時代が変化している。
デニムイコールジーンズという世界も、過去の家屋イコール木材という世界と同じように新しい材料の影響を受けざるを得ない。
自然の材料の良さを生かした、家屋以外の可能性を追求せざるを得なくなる。
かといって、木材の使用量が減っていけばいくほど日本の自然の環境も変化せざるを得なくなる。
山が荒れるということはそれだけ自然環境が乱れてくるこということだ。
海と森林に囲まれた日本のこれからについてしっかり考えなければならないが、デニムの世界では果たしてどうなのか。
デニムの原料である綿花はもうすでに日本国内ではほとんど生産されていない。
いろんな意味で日本産の綿花をいくらかは栽培しているが使用量に影響を与えるレベルでは全くない。
もとより海外からその原料は輸入しているわけで、メイドインジャパンとは言ってもそのほとんどは紡績、染色、製織、縫製の製品加工の部分が主である。
これからどうなるのかと考えると、デニムの将来はジーンズ以外の用途を考える必要がどうしても出てくるのだろう。
現在すでに様々な業界とデニム業界のコラボ企画が意識されているようだが、それらのデニムの使用量は残念ながら決して多くはない。
もともとデニムは大量生産することで存在感を示してきたわけで、わずかな量の生産では本来の価値は無くなっている。
木材もしっかり使ってしっかり植えてを繰り返すことで山が生きてくるわけで、伐採して燃料にするだけではいい木は育たない。
これからは守っていくべき世界と変化していくべき世界とに分かれていく。
守っていきたい日本の着物の世界があることはよくわかっているが、果たしでどれだけの人が普段着物を着ているかといえばそれはわずかでしかないだろう。
物の価値とは見る人、使う人の数によって変化してくるが、最終的には使う人の数によって実質的な価値は決まってくる。
リーバイス、リー、ラングラー、エドウィン、ビッグジョン、ボブソン・・といった大手ブランドでほとんどを占めていた時代から、ほとんどよくわからないブランドが数限りなく存在する時代へと大きく変化している。
すでに消費者が好きなように自分流で楽しむ時代になっている。
主導権は完全にメーカーから消費者に移っている。
デニムの良さは決して失われないだろうし、着物の美しさや素晴らしさも決して失われないだろうが、それらは消費者次第でこれから先も大きく変わっていく。
新しい価値とはその時代の変化とともに変化していく。
これから先、デニムの世界がどのように変化していくのかよくわからないが、デニムイコールジーンズとしての量産量販の時代ではすでになくなっている。
さて、これからどのような新しい変化がわれわれの前に現れるのだろうか。
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