人は一歩ずつ・・

アメリカ大リーグの試合を改めて意識してみるようになった。
それは野茂に始まり、イチロー、松井と続く日本人選手の活躍とはまた違った形での日本人選手大谷の登場にある。
スタートが彼らよりずっと若いがゆえに、ただ単にスマートで格好いい青年という感じで見ていたが、どうにもこの青年の純粋というか素直というかまさにストレートな心と外見から、それで十分にやっていけるのかという若干の心配心も出てくるような雰囲気でありながら、最も野球に必要な要素をほとんど備えているということがどんどん見えてきた。
イチローや松井のように毎試合出られない中で、これほどの存在感を発揮することは誰が見てももう応援するしかないと思わせてしまう魅力がある。
われわれはこういうヒーローが登場すると、その日その日の活躍にのみ注目するけれど、彼にとってはここまで来るにはそれなりの努力がなされたはずである。
外野席で楽しませてもらうにはそれでもいいけれど、さて果たして自分たちの状況を眺めてみると、日々どれだけの努力と前進がなされているのだろうかと不安になる。
インブルーもスタートしてから10年が知らぬ間に過ぎてしまった。
10年といえばかなりのことができていなければならない年月である。
ナッシュをスタートしたときは10年といえば最高の売り上げをあげていたころである。
時代の変化の中でデニムを中心とするこの業界もすでにピークをとっくの昔に通り過ぎてしまっている。
しかし、残念ながら次の時代の新しい流れがほとんど見えていない状態である。
われわれのデニムスーツはこれまでのデニム業界のデニムありきだとかジーンズありきの考え方から一旦意識を切り離してスタートしている。
それがいいことか悪いことかは問題ではなく、次の時代の次の流れを構築するためには必ずそういう状況を通り過ぎなければならないということを強く意識している。
それがどう流れを創りだすのかは明確には分からないが、日々一歩ずつ様々なことをとことん考えながら新しい道を切り開こうという意欲をもって進めば、そこには必ず新しい道が見えてくるということを確信している。
新しいことは前例がないということで、日々迷うのが当たりまえ。
だから、あれができないこれができないなどと立ち止まっていては何も解決できないし何も見えてこない。
それだけ難しいことなのかもしれないが、その時代の流れの中にインブルーとしての新しい流れ、あるいは新しい道筋を細くとも切り開くことができればこれは最高に嬉しいことである。
私にも10年を過ぎると残念ながら先を焦る気持ちが大きくなってくる。
そのために自分の考え方をスタッフたちに何としてでも伝えたいと思う。
その思いが強くなれば強くなるほど話の内容も厳しくなる。
人のことはあれこれ良く見えるもので、いかようにでも評論できるけれど、いざ自分のことになるとどうしても前に進まなくなってしまう。
私の経験が生かせるとすれば、こういうときほどあれこれ小理屈にこだわったり必要以上に心配したりせず一歩ずつでいいから必ず意識して前に出ることがよいことだ。
どんなに頑張ったとしても誰しも一歩ずつしか前には歩めない。
その結果、大谷選手ほどの輝きは発揮できないにしても、これまでの自分と比べると格段に違った輝きを発揮することができるはずである。
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