ややこし過ぎる

来年に上げられるであろう消費税率。
単に10%にしますでいいものを、なぜかあれこれいじりまわって、その結果軽減税率なるものを編み出してしまった。
状況に応じて税率が変わることで一般の国民に気を使っているところを示したいのだろうが、さにあらず。
テレビの様々な番組でしきりに解説しているがどんどん難しくなっていく。
われわれぐらいの年になると、そんな面倒くさいことをいちいちその場で考えるなんてほとんど意味を持たない。
それにこの軽減税率は一般庶民対象で、金に余裕のある人たちにはもとよりほとんど関係のない制度である。
政府の一般国民への人気取りといわれても仕方あるまい。
世の中の仕組みはどんなことであれ、単純明快が基本であるべきである。
あれこれ状況に応じて考え方ややり方を変えることは、それを考える人の都合であって決してそのシステムで動かされる側の都合ではない。
例外が多く状況設定も数々あり、そのうえ忖度する状況もまじりあって誰のための制度なのかがどんどん複雑化して分からなくなる。
複雑にすればするほどその隙間を狙ってくる策士も多く出てくる。
物事は単純明快を旨とすべきで、どういう策を考えようと100%満足できる制度などもとより存在しない。
10%一つであれば計算もシステムの対応も楽であり、時間や経費を最小限に抑えられる。そのうえ間違いやいざこざも抑えられる。
どう見ても税率を引き上げることの言い訳にしか思えない方法を提示することで反対に国民に混乱を与えるような制度がよい訳がない。
こんなに国民のことを考えているんだということが言いたいのであれば他にできることが山のようにあるではないか。
単純明快、単純明快、そして本音で語る。
これ以外国民からの信頼は得られないのではないか。
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